No.43(元の文化<庶民文化A>)  : 

「元代の東西交流を代表する3人とは? また彼らの活躍はどういうものか?」

一人はモンテ=コルヴィノ。彼は初めて中国にカトリックを伝えたイタリア人。
一人は旅行家マルコ=ポーロ。彼はイタリアのヴェネツィア商人で,フビライ=
ハンの側近となる。彼の『世界の記述(東方見聞録)』(ジパング紹介)は,コ
ロンブスも愛読した。最後にイブン=バットゥータ。彼はモロッコの旅行家で,
『三大陸周遊記』を著した。


<評価の観点>
関心・意欲・態度:
日本を初めてヨーロッパに紹介したマルコ=ポーロの人物像や,彼が口述した
『世界の記述』の内容や意義を知ることにより,高い関心を持って意欲的に学習
に取り組んでいる。


思考・判断:

カラコルムを訪れたプラノ=カルピニやルブルックと,大都(現在の北京)を訪
れたモンテ=コルヴィノとマルコ=ポーロ,イブン=バットゥータの,時代の相
違や主要人物との関係について的確に判断している。


資料活用の技能・表現:

『世界の記述』中のジパングに関して記された箇所を読むことにより,「世界史の
中の日本」を実感している。

知識・理解:

初めて中国にカトリックを布教したモンテ=コルヴィノ,フビライ=ハンの側近と
して「元寇」にも接したマルコ=ポーロ,アフリカ・アジア・ヨーロッパの三大陸
それぞれの地域について記録したたイブン=バットゥータという極めて「世界史的」
な3人の人物に関して,基本的な知識を身につけている。